【これから猫を飼う方へ】猫を飼う犬好きの3つの苦悩・苦労【想定の範囲外】
我が家では猫を2匹飼っています。
右が♂のハチ、左が♀のカリンという名前で、今は2匹とも4歳くらいです。
実家で犬を飼っていたことはありますが、結婚するまでは猫を飼ったことがありませんでした。
嫁が猫を飼いたいと言うので
「まあペットとして人気な動物だし猫も良いかな」
そんな軽い気持ちで猫を飼い始めました。
しかし飼い始めて3年半経った今、私は圧倒的に犬派ということを実感してきました。
マイペースを免罪符にやりたい放題
「猫はマイペースなところが可愛い」
うちの嫁がよく言っています。
マンション暮らしのとき、リビングの隣に和室がある間取りでした。
リビングと和室は障子の引き戸で仕切られており、和室の方は爪研ぎされては困るので猫の出入りは禁止していました。
そんなある日、仕事から帰ると障子の1つに穴が空いていて、中を覗くと奴らがいました。
「動物だからある程度は仕方ないか」
そう思いながら2匹を和室から連れ出し、穴をガムテープで応急処置した上で軽く叱りました。
「次はやったらいかんよ」
奴らが分かっているのか分かっていないのかは私には分かりませんでしたが、多分次はしないだろうと思うようにしていました。
しかし次の日、そのまた次の日も奴らは同じことを繰り返し、障子の穴が毎日増えていきました。
叱っても全く直る気配がありません。
犬ならこんなに繰り返すことはなかったのに・・・。
嫁に相談しても
「猫はマイペースな生き物だから仕方ないの(はぁと」
としか言いません。
何という生き物を飼ってしまったのだろうと思いました。
猫自身は綺麗だが家は汚れる
猫はよく毛繕いをします。
自分の体を舐めることで、毛並みを整えているようです。
犬は毛繕いをしなかったので素晴らしい習慣だなと思っていましたが、実はこれ、とんでもないことだったのです。
舐め取った毛は舌に付いているので、毛は当然胃にいきます。
そこからどうなるかというと、何ということでしょう、猫は毛を消化することができません。
消化できないものは、どこかから体外に排出しなければなりません。
下の方は消化した残りカスを排出するので、消化できていないものは上から排出することになります。
すなわちゲロを吐きます。
そしてこのゲロ、きちんとトイレでしてくれるのならまだ良いのですが猫自身もコントロールすることができないらしいので、所構わず撒き散らしてくれます。
我々がブラシで毛繕いしても関係なし。
むしろ我々が毛繕いすると毛が取れやすくなった分、いつもの1,5倍増しで吐きます。
猫の習慣と体の構造上仕方のないことらしいですが、ソファーで撒かれ、こたつで撒かれ、寝室の入口で撒かれ、しかもそれが毎日続いたりします。
まるでイチローが連続安打記録を伸ばすかのように。
また、被害はゲロだけではありません。
大便をした後たまにキレが悪いときがあるらしく、そういう時に奴らはどうするかというと、尻を床に擦り付けます。
いわゆるウンコスタンプなるものが、床に点在することになります。
個々の範囲はゲロより狭いとはいえ、圧倒的な精神的ダメージを与えてきます。
ちなみに、臭いはカリンのそれの方が圧倒的にきついです。
人間でもそうですが、太っているの人のそれは猛烈に臭います。
1kg集めたらバイオテロを起こせるくらい臭いです。
急に動き出すものを嫌う癖に自分は急に動き出す
猫は女性やお年寄りが好きだと聞きます。
なぜなら動きが優しい又は緩慢なため、安心するからだそうです。
しかし、奴ら自身は突然走り出したりします。
夜行性なので夜中に走り回るのは仕方ないと思いますが、それ以外でも突然奴らは暴れ出します。
私がソファーで寝転んでyoutubeを見ている時に突然走り出してジャンプをし、私の腹の上に爪を立てて走り抜けたりします。
原因は排便の前後に気が高ぶる(「ウンチングハイ」と名付けた)ためで、一応野生動物としての本能らしいです。
それはそれとしても、爪を立てられる方は痛いんです。
血も出るので、さすがに私も「やめろ!」と怒ります。
最近では私を避けて飛び跳ねるようになりましたが、それでも防御体制は怠れません。
「自分がされて嫌なことは他人にするな」
この言葉は対戦ゲームにのみ除外されると思っていましたが、猫も除外せざると得ないようです。
ちなみに嫁は私と同じことをされても「痛い!」と言うだけで、①の冒頭に戻ります。
ちょっと何を言っているのか分からない。
まとめ
猫を飼う時は①~③を想定した上で飼うことをお勧めします。
猫カフェでは、あらゆる意味で猫の綺麗な所しか見えません。
まあ色々書きましたが、ハチの方はとても人懐っこく、犬とじゃれるように遊ぶことができます。
その過程でたまに引っ掻かれることもありますが、最近は遊んでくれていることを分かっているみたいで、猫パンチの際は爪を引っ込めていることも多いです。
カリンの方は元野良なのでまだ我々を怖がっていますが、餌をやるときはペットらしく寄ってきます(謎のフォロー)。
ある日、
「俺は猫が嫌いなのかもしれん」
と嫁に言ったら、
「本当に嫌いなら全く触ろうともしない。ふざけてちょっかいを出すようなこともしないはず。でもあなたはふざけてちょっかいを出しているから、猫が嫌いということではない」
と言われました。
好きの反対は嫌いではなく、「無関心」。
猫を飼うことによって、少しだけ賢くなれた気がします。