完璧主義をやめる方法【すぐには無理、時間がかかる】
「完璧主義の自覚があってやめたいと思っているが、なかなか思い通りにいかない。何か良い方法はないのだろうか」
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
この記事を書いている私も完璧主義者です。
生まれつきなのか、両親の教育方法のせいなのかはよく分かりませんが、物心ついた頃にはある程度自覚はありました。
「とにかく負けることが大嫌い、自分が失敗することは絶対にあってはならない」
実際、子供の頃はある程度何とかなっていたので、負けないことと失敗しないことが人生の全てだと思っていました。
ところが社会人になってから転職を経験し、そこでの人間関係に疲れ果て、1年間くらい心を病んでいる状態が続きました。
疲れ果てた原因の一つに完璧主義思考があると思い、そこから数年間、徐々に考え方を変えるよう努力した結果、現在では少しだけ改善されてきました。
といっても、「自分は完璧主義だな」と思うことはしばしばあるので、根本的な改善にはまだ時間がかかりそうです。
ただ、数年前に比べると確実に変化してきたので、その過程で経験してきたこと等について紹介したいと思います。
完璧主義をやめるには時間がかかる
個人差はあると思いますが、すぐに完璧主義思考をやめるのは無理です。
冒頭でも述べましたが、私の場合は数年間努力して少し改善されたかなというレベルです。
大切なのは焦らずに”徐々に改善していくこと”になります。
すぐにやめてしまおうと思うことがそもそも完璧主義の考え方
白黒はっきりさせたいと強く思うこと自体が完璧主義思考です。
なので、完璧主義思考をすぐにやめてしまいと考え過ぎること自体が完璧主義になってしまっています。
まずは肩の力を抜くべきです。
そして、下記3点を意識するようにします。
私が実践してきた中で、最も効果を感じられたものです。
①他人に期待しない
②失敗に慣れる
③プライドを捨てる
順番に見ていきます。
①他人に期待しない
例えば交通マナーの悪い運転手を見かけたとします。
中央にポールが立っていて明らかに右折してはならない場所で追越車線を一生塞いでいる人、まあどこにでも居るんじゃないでしょうか(香川県では日常茶飯事)。
以前の私は
「自分のことだけしか考えていないな。人に迷惑をかけるなんて許せない、腹が立つ」
なんて思っていました。
この思考は基本的に他人に期待することから発生します。
具体的に言えば、
「車を運転している人は周りのことを考えて、マナー良く運転するべき」
ということを他人に期待しているから腹が立つということです。
他人が”~するべき”だとかは考えなくて良い
”~するべき”というのは基本的に自分の考えを相手に押し付けることになります。
今回の事例は多数決を取れば、「そんな所で右折するなよ」という意見が多数を占めるとは思います。
ですが100%ではないでしょうし、仮に多数決の結果をその人に懇切丁寧に教えてあげたとしても、おそらくその人は変わらないです。
仮に変わったとしても、他に同じようなことしてる人が現れたら同じように注意して正しい考え方へ導いてあげるのか。
答えはNOです。
人生は短いので、いちいち赤の他人のことを気にしている暇はありません。
そもそも「誰かを導いてあげる」とかいう全体主義的な思想は逆に危ない人です。
もちろん、それが自分に対して向かってきて危うく事故になりそうだったとかなら話は別ですが、そうでない限りは「あ、バカがいる。しょうがない奴」でスルーしましょう。
怒るだけ、エネルギーの無駄です。
②失敗に慣れる
「何か新しいことに挑戦するときは絶対に失敗してはいけないと思ってめちゃくちゃ調べまくってたら、結局何も挑戦できなかった」
完璧主義にあるあるではないでしょうか。
少なくとも私はそうでしたし、今も多少その傾向は残っています。
一応完璧主義の人は分かっています。
「失敗しない人間なんてのはいない。だから失敗を恐れずにどんどんやればいい」
頭では分かっているのですが、なかなか挑戦できないのが完璧主義の特徴だと思います。
ただ、何かしら大きなきっかけを作ってあげると、慣れさせることが可能です。
ポケモンの対戦動画がきっかけ
私の場合は、ポケモンの対戦動画を撮ってYoutubeにアップするというのがきっかけでした。
そして対戦で勝ったり負けたりしているうちに、「別に失敗しても次頑張ったらいいや」という気持ちが芽生えてきました。
もちろん最初の1戦目はめちゃくちゃ緊張しましたし、いざ始めようと思ってもトイレに行ったり水を飲んだりでなかなか始めないものだから、嫁に笑われました。
ただ、やり始めてしまうと今までのことが嘘のように、ゲームに没頭することができました。
対戦ゲームで負けることは、失敗ではない
私はゲームが大好きなのでよく遊んでいるのですが、対人戦のプレイは二の足を踏みがちでした。
対人戦というのは元来とても面白いもので、コンピュータには思い付かない生きた思考のぶつかり合いだと思っています。
当然最初から完璧に強い人なんてのは存在しないし、そんな人たちも負けた経験を積み重ねた上で強くなっているのはまあ少し考えれば分かると思います。
そして負け筋を徐々に狭めていくことで勝てるようになるというわけです。
しかし、完璧主義の人は完璧を求めるあまりに負けを極度に恐れます。
大袈裟に言うと、”負けること=その人の積み重ねてきたもの全てを否定されること”なんて思考になります。
下手をすると人格まで否定された気分になります。
そんなわけはないのですが、これがつい最近までの私です。
ですが、ここ最近は変わりつつあります。
上でも述べましたが、ポケモンの対戦動画をアップすることがきっかけとなったためです。
※そもそもポケモン対戦は考えてボタンを押すだけなので、対戦自体のハードルは低いです。もちろん勝ち続けるにはある程度知識が必要ですが。
対戦の内容は大したことない
内容にはあまり拘らず、勝った試合でも負けた試合でもそこそこな展開であればアップすることにしています。
最初の数試合なんて初心者全開でしたが、今では少しだけ成長した気がします。
”負けた試合の原因を少しだけ反省して次に生かす”
これくらいまったりでも人は成長していきます。
”完璧に分析して次に生かす!”なんてことをすれば本末転倒なので、しないように心掛けています。
③プライドを捨てる
②と絡んできますが、プライドなんてものは人生において必要ありません。
このプライドというのは「他人から見て自分はどう思われているか」という意味です。
こんなものを持っていると、失敗を恐れて何も挑戦できなくなってしまいます。
ただの自意識過剰
他人に期待しないように、他人から自分がどう見られているかも気にする必要はありません。
もっとも、最初に挙げた交通マナーの例のように周りに迷惑をかけるのはダメだと思いますが、基本的に好きなように生きるべきです。
私もこの陳腐なプライドを捨ててからは、ポケモンのランクマッチにがんがん挑戦できるようになりました。
そもそも自分が負けたことは自分が気にしているだけであって、対戦相手はほとんど覚えていません。
逆に私が勝った時にも、勝った相手が誰だったとかはいちいち覚えていません。
つまり、ただの自意識過剰ということです。
もっとも、自分が打ち込んでいることについて誇りを持って取り組むことは大切だと思います。
必要なのは自分の中にある信念みたいなものだけであって、他人からどう見られるかなんてものは気にする必要はありません。
自分を客観視するよう努力する
それでも何かにイラついたりすることはあると思います。
そういう時は、自分を客観的に見るようにすると効果的です。
具体的には、自分を幽体離脱させて、イラついてる自分を見下ろすイメージです。
「また俺イラついてるなぁ。皆適当に生きてるんだから適当で良いんだよ。イラついたって疲れるだけなのにバカだなぁ」
と自分に対して語りかけてみると、意外と冷静になれます。
成功者の考えを参考にしよう
世間の常識とは真逆のことを言ってよく炎上しているみたいですが、言ってることは納得のいくことが多いです。
周りを気にするなとかプライド不要関連は、彼のほぼ受け売りです。
落ち込んだとき等に彼の本を読むと、「自分は何てくだらないことで悩んでいるのだろう」と勝手に元気になれるので、おすすめです。
ちなみに彼にとって、炎上は宣伝の一つであり、叩かれることに関しては全く気にしていないみたいです。
ときど
ときどこと谷口一氏は、東大卒のプロゲーマーです。
子供のときから格闘ゲーム(ストリートファイター)が好きで、東大に合格したときのノウハウで格闘ゲームも効率的に勝つことについて研究していました。
しかし最近は一周回って”ゲームを楽しみ、観ている人を楽しませるのが本当のプロ”という事実に目覚め、最近の世界大会では優勝しています。
失敗に慣れろ関連は、彼の受け売りです。
まとめ:慌てなければ、完璧主義は徐々に改善されていく。尊敬する人を見つけよう。
すぐに完璧主義を変えようとするわけではないが心の中で意識しつつ、時間をかけて改善していくのが遠いようで一番近い方法だと思います。
世の中の人、皆しっかりしているようで意外と適当です。
海外の人はもっと適当です。
もう少し肩の力を抜いて、適当に生きていくことも良いことだということをまず考えるようにしていけば、改善への第一歩になるはずです。
また、ある程度成功している人の言葉なども参考にしていけば、見える世界が少しずつ変わってきます。
人生、何事も挑戦あるのみ。