【筋トレ】3分割と4分割はどっちがおすすめ?【実際にやってみた】
「筋肥大に有効な分割法として3分割が良いと言う人もいれば、4分割が良いという人もいる。実際に両方を試してみた人の感想が知りたい」
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
この記事を書いている私は筋トレ歴15年です。
筋トレの分割法については2分割、3分割、5分割を試してきた中で3分割に行きついたのですが、4分割については試したことがありませんでした。
色々調べてみると
「筋肥大には4分割がおすすめ」
という方もいらっしゃったので、自分でも検証してみることにしました。
あくまで”一個人のレビュー”として参考にしていただければ幸いです。
おすすめは3分割
前提として、筋肥大に有効な休息期間は中4~5日空けることと言われています。
どちらも中5日空ける方法で行った結果、私としては3分割の方が良いと感じました。
主な理由としては、下記の2点です。
・3分割での中5日は1日おきに行うので、ルーティン化しやすい
・4分割での中5日は連続して行う日があるのでルーティン化しづらく、また時間の制約も大きい
・3分割での中5日は1日おきに行うので、ルーティン化できる
例えば分割部位をA、B、Cとし、最初の1週間が月曜日から始まるとすると、下記の通りです。
パターン①
月:A
火:休
水:B
木:休
金:C
土:休
日:A
次に、翌週の月曜日は休息日から始まるので、下記の通りです。
パターン②
月:休
火:B
水:休
木:C
金:休
土:A
日:休
そして翌週からは月曜日がトレーニング日となるためパターン①、更に翌週は火曜日がトレーニング日となるためパターン②を繰り返すことになります。
上記のことから、トレーニングを行う日については月・水・金・日の週か、火・木・土の週かという2パターンで定まることが分かります。
トレーニングの内容(A、B、C)についてはズレていきますが、曜日が決まっていると予定が立てやすく、また
「今週のトレーニング日はこっちのパターンか」
とすぐに分かって精神的にも安定します。
更に”1日やっては1日休む”という繰り返しなので、トレーニングがきついと感じる日でも
「今日頑張れば明日はゆっくり休める」
と考えられるので、モチベーションを維持しやすくなるという点も良いと思いました。
・4分割での中5日は連続して行う日があるのでルーティン化できず、また時間の制約も大きい
例えば分割部位をA、B、C、Dとし、最初の1週間が月曜日から始まるとすると、下記の通りです。
パターン①
月:A
火:休
水:B
木:C
金:休
土:D
日:A
次に、翌週の月曜日は休息日から始まるので下記の通りです。
パターン②
月:休
火:B
水:C
木:休
金:D
土:A
日:休
更に、翌週の月曜日はトレーニング日から始まりますが火曜日もトレーニング日となるので、パターン①とは異なります。
パターン③
月:B
火:C
水:休
木:D
金:A
土:休
日:B
この次から、ようやくパターン①へ戻ります。
上記のことから、トレーニングを行う日については3パターンになることが分かります。
これがどういうことなのかと言うと、3分割と同様にトレーニングの内容(A、B、C、D)もズレていくため、
「あれ、今日はどのトレーニング日だっけ?そもそも休息日だっけ?」
となりやすいです。
スケジュール帳に予めメモっておけば良いかもしれませんが、これはこれで一手間かかります。
また、トレーニング日に何か予定外の急用が入った場合、休息日をずらしたり他の部位の日をずらしたりしなければならないので、結構なストレスになります。
(3分割では1日おきのルーティンなので、急用でできなかったトレーニングは翌日の休息日に行えば良いので、かなり調整しやすい)
最後に、3分割の場合は週3~4回のトレーニング頻度なのに対して、4分割の場合は週4~5回のトレーニング頻度になります。
ゆえに4分割の方が時間的な制約が大きくなるのは言うまでもなく、私のようにトレーニング毎にEAAを摂取している人はEAA代の出費が増えるのも、地味な痛手になっています。
以上のことから、私としては3分割の方が取り組みやすいので、3分割をおすすめしています。
理論上は4分割の方が良い
ただし、3分割の方がおすすめとは言いつつも、理論上は4分割の方が筋肥大には良いと私は考えています。
私が3分割の方をおすすめする理由としては、4分割に比べて
・スケジュール管理がしやすい
・時間的制約が少なくて済む
・サプリ代が少なくて済む
という、実生活を送る上で気になるであろう3点でしか見ていません。
逆に言うと、いずれの3点も苦にならない人ならば、4分割の方が良いと思っています。
というのも、基本的には分割するほどその部位のトレーニングに集中しやすくなり、筋肥大にも好影響を与えるからです。
例えば胸のみをトレーニングする日と、背中をトレーニングしてから胸をトレーニングする日とを比べると、胸が筋肥大しやすいのは前者の方であるということになります。
より筋肥大したい部位は先に行う
1日で2部位をトレーニングする場合、より筋肥大したい部位を先に持ってくることになるので、後に持ってこられた部位は若干筋肥大効率が下がります。
これは、最初に行う部位の方が肉体的にも精神的にもフレッシュな状態なので、より効率的であるためです。
先程の例で言うと、背中⇒胸という流れのトレーニングでは、先に行う背中の方が筋肥大効率が良いということになります。
そして胸、背、肩、腕、脚、腹の6つの部位を分割してトレーニングする場合、3分割だと最初に持ってこられる部位は3つなのに対し、4分割だと最初に持ってこられる部位は当然4つになります。
逆に言えば、3分割は筋肥大効率の落ちる箇所が3部位、4分割は筋肥大効率の落ちる箇所が2部位になるということです。
このことから、4分割の方がより多くの部位を筋肥大にフォーカスしやすい方法だと言えます。
他の分割法はどうなの?
少し話が逸れますが、3分割と4分割以外では2分割、5分割、6分割の3通りが考えられます。
これらの分割がどうなのかを軽く触れていきます。
・2分割
2分割は初心者向けの分割法で、
上半身⇒休⇒下半身⇒休⇒上半身・・・
を繰り返す方法になります。
筋肥大のためには中4~5日空けるという原則に反している方法です。
しかし、初心者のうちは筋トレ自体に慣れることが大切であり、また各種目の筋肉への効かせ方が甘いことから、中3日でも問題ありません。
ただ、ある程度トレーニングに慣れてきたら疲労が抜けきれなくなるので、中5日空ける3分割か4分割に変更しましょう。
・5分割
5分割は上級者向けの分割法で、かつ減量向けです。
分割が多いほど筋肥大に良いという話をしましたが、5分割を中5日で行うと休息日が週1回程度になってしまいます。
休息が少なすぎると神経の疲労が溜まってくるので、筋肥大効率はやや落ちます。
私の体感では、筋肥大効率は3分割や4分割に比べると劣ります。
詳細は上記記事を参考にしてください。
・6分割
6分割については試したことがないので、どういうものなのかを考えてみます。
単純に、6つの部位を6日に分けて中5日で行うということは、休息日が全く取れないということです。
筋肉の疲労は部位を変えてトレーニングすることで軽減できますが、5分割の説明と同様に、神経の疲労は溜まっていきます。
神経の疲労が溜まるとケガに繋がるので、全く休息日を入れられない6分割はおすすめできません。
仮に1日休養日入れたとしても中6日になってしまうので、筋肥大には向いていません。
5分割のように、短時間だけ行って代謝を上げる”減量用”と割り切ってしまうのなら、ありかもしれません。
3分割、4分割の分割例
実際に私が試してきた分割例を紹介します。
どういう意図でそのような組み合わせになったかについても触れていきます。
3分割の組み合わせ
現在は3分割で行っています。
その組み合わせは、
A:胸、二頭
B:肩、脚
C:背、三頭
の3つに分け、1日行ったら1日休むの繰り返しです。
腹筋は基本的にAに入れていますが、疲労度によってBやCに入れ替える場合もあるので、ここでは省略します。
【A:胸、二頭】
まずAについては、胸のトレーニングで三頭と肩前部も軽く刺激することになるため、最も関与の少ない二頭を組み合わせています。
もしかすると、
「三頭を軽く刺激しているのならそれをウォームアップ代わりと考えて、そのまま三頭を鍛えた方が良いのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
確かに一理あると思います。
ですが、私は軽く刺激が入ることをウォームアップではなく
「軽めのトレーニング」
と捉え、別の日に三頭をしっかりと鍛えることで
「疑似的に三頭のトレーニングを週2回行う」
という風に考えています。
「あれ?中5日がベストと言っていたのに週2回は矛盾していないか?」
今度はこのように考えるかもしれません。
ただ、中5日というのはしっかりトレーニングした場合の話なので、軽めのトレーニングを途中で挟むのは問題ありません。
では”問題ないということは意味がないのか”と言えばそうではなく、オーバーワークにならないラインで筋肥大効率をより引き上げるもの、つまりギリギリの所を攻めている方法だと私は思っています。
他の分かりやすい例だと、Cの背中をやってからAの二頭という流れです。
背中の日で二頭を軽く刺激し、二頭の日で再度しっかり刺激しているということになります。
【B:肩、脚】
次にBについては、最も関連の低い部位同士の肩と脚という組み合わせです。
どちらも筋肉量が多い箇所なので、少しきついところがあります。
ですが、やってやれないことはなく、それよりも腕のトレーニングを2日に分けることを優先したかったため、この2つを組み合わせました。
腕のトレーニングは内側(二頭)と外側(三頭)を行おうとすると、どうしても種目数が増えてしまいます。
イメージ的には、胸と背中を同じ日に行うというのに近いです。
なので、腕をどこかの部位と組み合わせるとなると、実質的に1日で3つの部位を行うことになります。
こうなるとかなりきついので、消去法で今の組み合わせになりました。
ただ結果的には、腕をしっかり鍛えることができているので、今の組み合わせで正解だったと思っています。
【C:背、三頭】
最後にCについては、背のトレーニングで二頭と肩後部も軽く刺激することになるため、最も関与の少ない三頭を組み合わせています。
背のトレーニングで「軽めの二頭トレーニング」を行い、そして三頭をしっかりと鍛えます。
「軽めの三頭トレーニング」はAで行っているので、三頭も疑似的に週2回トレーニングを行うことになります。
そして、三頭のトレーニングでディップスを行っているので、「軽めの胸トレーニング」も行っていることになります。
私はホームトレーニーなので行っていませんが、ジムでデッドリフトをできるのならば、背中の種目に導入することで背中とともに「軽めの脚トレーニング」を行うことができます。
こうなると、Bの脚も実質的に週2回行えるようになります。
ちなみに「軽めの背中トレーニング」は、胸のトレーニングのダンベルフライで収縮できているのかなと思っています。
なお、肩の中部については他の部位と絡むことがほぼないので、Bだけで完全に独立しています。
長くなったのでまとめます。
実際に行っているのは「強」の部位のみで、「弱」の部位は”他の部位をトレーニングすることでついでに刺激できているもの”と考えてください。
A:胸(強)、二頭(強)、背(弱)、肩前部(弱)、三頭(弱)
B:肩前部(強)、肩中部(強)、肩後部(強)、脚(強)
C:背(強)、三頭(強)、胸(弱)、肩後部(弱)、二頭(弱)
4分割の組み合わせ
こちらは3分割の組み合わせは少し変えたものになります。
A:胸、二頭
B:肩、三頭
C:背
D:脚
Aは3分割と全く同じ組み合わせですが、B~Dは少し変えています。
3分割の説明でも述べたように、肩と脚が同じ日は少しきついと感じる時もあったので、肩と脚を分離しました。
そして肩は三頭と組み合わせることで背と脚を独立させ、全ての部位において更に集中して行えるようにしました。
組み合わせ的には全く問題ないですし、筋肥大にも有効だと思います。
ただCの日がちょっと物足りないなと思いました。
背のメニューは2種目の4セットだけなので、30分程度で終わってしまいます。
その分集中して行えるというのは良い点ですが、私としては1日2部位はやりたいという気持ちになりました。
また、30分のためだけに予定を取るのもちょっと勿体ないなというのも正直ありました。
トレーニング中のサプリメントであるEAAについても、上に同じです。
もちろん筋トレは好きですが、他にもやりたいことがあるので、筋トレ以外の時間もなるべく確保したいと思っています。
ですが筋トレを最優先できるのであれば、4分割の方が部位毎の集中力を高められるので、間違いなく筋肥大効率は良いはずです。
まとめ:
筋肉のでかい一般人を目指すなら3分割で問題なし。
ボディビルダーを目指す人なら4分割の方が良いかもしれない。
ボディビルダーでも3分割の方はいると思いますし、結局は自分のライフスタイルや目標にあった分割法が一番良いものになります。
途中で続けられなくなるので一番良くないので。
私はしばらく3分割で行ってみて、プロ顔負けくらいの体を目指していきます!